(2003年に書いた内容です)
毎年夏、 靖国神社/みたままつり(毎年大体7月第二週の週末あたり)巨大テントにて世界の伝統芸能 『見せ物興業』を楽しんでいます。
見せ物の演目はおばあちゃんと老犬、老河童など…至高の芸に身を震わせ、 ヴェルヴェットに昭和色をした空気を腹一杯吸い込むのが楽しみ。
昨年、今年は若い方のフレッシュな出し物を見ることができ、見せ物の将来が楽しみになってくるこの頃。その一部をご紹介します。(見せ物小屋は撮影OKです。皆さんも機会があればぜひカメラ片手に出かけみませんか?もちろん肉眼の迫力を楽しむことも忘れずに!)
其ノ一:ドライかっぱ/河童
これはもう、河童です。どうみても河童です。ガラスケースを持つお兄さんの真剣な表情がなんとも言えませんね。河童がいかに貴重品であるかがわかります。
こちらの河童は後ろにいる修験者の方がどこだっけ、日本のどっかから持ってきたそうです。見てください、この乾きっぷり。お皿はひび割れていました。元祖フリーズドライ。お湯をかけたらどうにかなるのか、とても気になります。
座布団が、あれだ、仏様にチーンてやるのが乗っているやつ!!
其ノ二:かなり元気なやじん
野人とは!?
野人とは…どこかの山奥から連れてこられた人間です。大変な暴れん坊で、まったく落ち着きがありません。
野人は見てのとおり強靱な肉体を持ち、全身にもっさりとしたチリ毛を生やしております。
ドライアイスを食べてもへっちゃらです。
お母さんが見たら泣くよ。
基本的に野人の言語は「ウホホ」「ガルル」「ワーオ」などで構成されています。
一応未開の地に住む「人類」だそうですが、フルティンに近い格好で活動するのが好みのようです。獣のように炎を怖がっておりました。
お母さんが見たら泣くよ。
其ノ三:ビューティー蛇女。
蛇女とは!?
蛇女とは…蛇に呪われた女なのか、蛇に育てられたのか、または蛇なのか、真面目に聞いていなかったのでよくわかりません。
とにかく、全身にある鱗が普通の人間と見分ける特徴です。まるで楳図かずおの漫画から飛び出してきたかのようですね。
ところで、お蛇さん(仮名)はとても美しい方。なぜこのように麗しい女性が蛇女になってしまったのか、と考えるに大変胸が痛みます。
ええと、このように鎖を、まずは鼻からインして口からアウトです。この鎖を見ると、鍵っ子だった団地の子供時代を思い出します。
この直後おなかが減ったらしく、ナマへび喰いを見せてくれました。ブッチと噛みちぎってバリンボリンムッシャリ食しておられました。
蛇を食べる地域でも、一応、皮を引いてから湯がいたり調理をしてから食べますのに、さすが蛇女、ナマとは粋なグルメっこです。「みなさんの前で食事なんてアラあたしったらはしたない」とはにかんだ笑顔がまた可愛らしいのです。
あとで知ったのですが、蛇女さん、友達の友達でした。世界は狭いね。
今回はこの他にも、火を喰う女などが出て来ました。
あと忘れてた。団子2兄弟も見た。顔が串刺しのゴキブリコンビナートです。
過去には別の興業で
・生きている河童
・シャム双生児の漬けたやつ
・双生牛の漬けたやつ
・謎の中国人マジシャン
・老プードル犬の曲芸(見ていて悲しい)
・蛇女おばあちゃんバージョン
・葉っぱを食べるおばあちゃん
・大蛇とおばあちゃん
・火を吹くおばあちゃん
などを見た記憶があります。
写真を見つけたらまたご紹介しましょう。それでは皆さんまた来年、ごきげんよう。
2003年7月