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『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』劇場で見てきました!
ハリーポッターシリーズのスピンオフ作品、ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016)に続いて、ファンタビシリーズ2作目となる本作。前作同様、ハリポタ原作者のJ・K・ローリングが脚本を担当しました!
ファンタビ1&2を劇場で見逃した人や、もう一度観たい!という人へ♪
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ファンタビ続編「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」はこんな映画
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
原題:Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald
2018年/アメリカ
監督:デヴィッド・イェーツ
脚本:J・K・ローリング
製作:デビッド・ヘイマン/J・K・ローリング
スティーブ・クローブス/ライオネル・ウィグラム
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
キャスト:エディ・レッドメイン
キャサリン・ウォーターストン
ダン・フォグラー/アリソン・スドル
ジュード・ロウ/ジョニー・デップ
エズラ・ミラー/ゾーイ・クラビッツほか
監督は「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」も担当したデヴィッド・イェーツ。ハリーポッター「不死鳥の騎士団」「謎のプリンス」「死の秘宝1・2」を手がけた人だからか、ファンタスティックビーストシリーズもダークな雰囲気に。
そして原作者J・K・ローリングみずから、脚本を担当しています。
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ファンタスティックビースト2あらすじ
1927年、アメリカ魔法議会に囚われていた闇の魔法使い、グリンデルバルドが脱獄!
ニューヨークでの事件のあと、母国イギリスへと帰ったニュート・スキャマンダーは、事件のおかげで有名人に。魔法省から海外渡航を禁じられてしまったのでした。ただしニューヨークの事件現場から消えた青年、クリーデンス・ベアボーン(パリに潜伏中)を探し出すという条件なら、渡航禁止を解いてもいいと持ちかけられるも、ニュートは拒否。
ホグワーツの恩師ダンブルドアからもクリーデンス捜索を依頼され、パン屋の友達ジェイコブと一緒に、結局パリへ向かいます。ニューヨークで出会った闇祓いのティナも、クリーデンスを追ってパリに。
そしてグリンデルバルドもパリに居て、何かをたくらんでいるようです。。。
【ネタバレ】登場キャラクターとキャストのこと
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』ネタバレを含みますので、ご注意ください
登場人物と俳優さんについて、感想&解説です^^
ニュート・スキャマンダー:心優しい魔法生物学者
ニュート・スキャマンダー(演:エディ・レッドメイン/吹替:宮野真守)
研究熱心な魔法生物学者。ファンタビ1作目と同様、あの四次元ポケットみたいなトランク内にユニークな生物たちを住まわせて旅します。
ホグワーツでは忠誠、勤勉、正直、寛容が特徴のハッフルパフ寮出身の、ニュート君。
根暗でオタクな子だったホグワーツ時代、変わり者同士でつるんでいた親友リタ・レストレンジがいましたが、彼女はいまは、兄テセウスの婚約者に(ありそうな話だ…)
演じるのは「リリーのすべて」でアカデミー賞ノミネート、「博士と彼女のセオリー」でアカデミー賞を受賞したエディ・レッドメイン。
中性的で繊細な雰囲気でありつつ、魔法生物と向き合うときは豪快な面を見せる、そんなギャップがすてき!
ジェイコブ:非魔法族(マグル)のパン屋/お笑い担当
ジェイコブ・コワルスキー(演:ダン・フォグラー/吹替:間宮康弘)
ヒゲと丸い体型がかわいいパン屋さん。非魔法族(マグル/ノーマジ)のアメリカ人。
1作目ではニュートと出会って魔法生物の捕獲を手伝い、魔女のクイニーと恋をしたり大冒険の末、オブリビエイト(記憶を消す魔法)の雨を浴びて、魔法界のことも恋人のことも忘れてしまう…そんなドラマチックな展開でしたが
2作目ではクイニーと再び恋をして、仲睦まじく登場。冒険のところどころでツッコミを入れたり、慌てたりのジェイコブ、相変わらずお笑い担当だったけど、活躍はあまりなくて…1作目と比べるとずいぶん影がうすかった!!
ティナ:正義の闇祓い/まじめな長女
ティナ・ゴールドスタイン(演:キャサリン・ウォーターストン/吹替:伊藤静)
アメリカ魔法会議の職員で闇祓い。1作目ではニュートや魔法生物の力を借りて、オブスキュラ事件を追い、グリンデルバルドの逮捕にも尽力しました。
正義感にあふれ、現実的な性格。天然でポワ〜ンとした次女と正反対。地味で控えめで損ちがちな長女と、奔放な次女というのは昔からよくある構図ね!
クイニー:奔放な次女/ブロンド天然美女
クイニ―・ゴールドスタイン(演:アリソン・スドル/吹替:遠藤綾)
ティナの妹。マリリン・モンロー風のかわいくて純真な天然ブロンド美女。かわいさだけで生きていけるタイプ^^
そんな彼女の才能で苦悩のタネでもあるのが、生まれ持った「開心術(レジリメンス)」能力。練習して開心術を身につける魔法使いもいるけど、クイニーの場合は、勝手に人の心の声が聞こえてしまうんですねー。それはそれでやっかい。
クイニーは非魔法族のジェイコブと出会い、能力のおかげで、彼の心根の善良さを知って、種族を超えた恋に落ちます。
しかしこの時代、アメリカでは非魔法族と魔法使いの結婚は違法!ということで、ふたりの前途には大きな障害が。
リタ・レストレンジ:ニュートの学生時代の親友/兄と婚約
リタ・レストレンジ(演:ゾーイ・クラヴィッツ/吹替:森なな子)
1作目では写真だけで登場し、ニュートの「大切な人」だったことが描かれたリタ。
学生時代、嫌われ者で友達がいなかったリタと、魔法生物オタクで友達がいなかったニュート君。お互い似た境遇で、安らげる間柄で親しかったのでした。
1927年現在は、ニュートの兄テセウスと婚約中。
学生時代、リタとニュートは親友だったのか?恋人だったのか?わかりませんが、リタが学生自体使っていた机には「L+N」の文字が刻まれています。
ラストではリタの過去の秘密と、呪われた出自があきらかに。
演じるのは『X-MEN ファースト・ジェネレーション』で昆虫の羽を持つミュータント、エンジェル・サルバドールを演じていたゾーイ・クラヴィッツ^^ エキゾチックできれいな人ー!レニー・クラヴィッツの娘さんで、お母さんは女優のリサ・ボネット。
クリーデンス:強大な魔力を秘めた青年
クリーデンス・ベアボーン(演:エズラ・ミラー/吹替:武藤正史)
1作目で、強力な怪物「オブスキュラス」を宿してニューヨークの街を破壊した青年、クリーデンス君。新セーレム救世軍という反魔法団体のおばさんの元で虐待されながら育った孤児です。
2作目では自分自身の本当の家族を探して、パリへ渡り、魔法サーカスで出会ったナギニと一緒に行動。彼の強大な魔力は、またグリンデルバルドに狙われます。
ナギニ:呪われた蛇女/マレディクタス
ナギニ(演:クローディア・キム/吹替:大地葉)
魔法サーカスで「下等生物」と呼ばれ、見せ物にされている美女。インドネシアのジャングルで捕獲された彼女は、動物に変身してしまう「血の呪い」を受けた、マレディクタスという存在。人間から大蛇へと変身し、いずれは元の人間の姿にはもどれなくなってしまう、恐ろしい呪いだそうです。
ナギニさんといえば…ハリポタではヴォルデモート卿のそばにいた大蛇!
ある日の死喰い人会議中に「ディナーよ♡」と呼ばれて、 マグル学のチャリティー・バーベッジ先生を飲み込んだ、あのナギニさん。
怖いおばあさん登場…と思ったら、中身は怖い大蛇だった、あのナギニさん。
ハリーポッターとお婆さんと恐怖のクリスマス…
スネイプ先生を「キシャアアアー」って屠ったのも、ナギニさん。
最終的には、ネビル・ロングボトムさん(17歳に見えない)に斬られた、あのナギニさんです。
ファンタビ2のラストでは、ナギニさんは闇陣営に加わることなく、ホグワーツでダンブルドアと対面しました。これからどんな運命で、ヴォルデモート卿と出会うことになるんでしょうー!続編で描かれて欲しい!
ニコラス・フラメル:超高齢の錬金術師
ニコラス(ニコラ)・フラメル(演:ブロンティス・ホドロフスキー/吹替:岩崎ひろし)
ニコラス・フラメルって、あのニコラス・フラメルです!「ハリーポッターと賢者の石」に登場したのは名前だけだけれど、とっても重要な役どころ。賢者の石のパワーで不老不死者として生きていた、錬金術師です!ダンブルドア校長とも仲良しで、賢者の石について一緒に研究していました。
ホグワーツ入学時はじめて乗ったホグワーツ特急のなかで、ロンがカエルチョコカードを読み上げてくれて、教えてくれるのですよ!みなさん覚えてる?
ファンタビ2ではダンブルドアの紹介で、パリの自宅にニュートやジェイコブをかくまって手助けをしてくれます。600歳近い超高齢で肉体が弱っているのか、固く握手をされて「ギャーッ!!」って叫ぶのがかわいい。見た目はヨボヨボのおじいちゃまだけど、魔法を使えば強い!^^
ハリポタファンとしては、うれしすぎるキャラの登場でした〜
グリンデルバルド:史上最悪の魔法使い
ゲラート・グリンデルバルド(演:ジョニー・デップ/吹替:平田広明)
1作目、あのキャラの正体がグリンデルバルドだったあああ!しかも、ジョニデだったああああ!というサプライズな登場でしたね。
2作目冒頭では、手下を使ってスゴイ派手な脱獄劇!!で、パリへ渡ったクリーデンスを追いかけます。魔法使いたちに「世界を変えよう」と呼びかけて同志を募りました。ここからジワジワと勢力を広げていくのね。
演じるのがジョニデなもので、
グリンデルバルドっていうか…ジョニデじゃん!?
ジョニデ出てきた。ジョニデ頑張ってるなあ!という目で見ちゃって、なんだか映画への没入を妨げる存在です…ごめん!!!
若きグリンデルバルド役でジェイミー・キャンベル・バウアーふたたび!
ダンブルドアとグリンデルバルドが青年時代の一時期、深い親交を持っていたことは、ハリポタでも描かれました。
今回の映画では当時の二人が、お互いに敵対しないことを誓う「血の誓い」という魔術契約みたいなのを結んだシーンが描かれます。そのせいでダンブルドアはグリンデルバルドの行動に干渉できないらしい!
その後1945年、グリンデルバルドはダンブルドアに敗れて、50年以上監獄にいておじいちゃんになったのちヴォルデモートに殺されます。ファンタビシリーズではこの後どんな活躍(悪行)が描かれるのでしょうー!
で、個人的にうれしかったのが、青年時代のグリンデルバルド役でジェイミー・キャンベル・バウアー再登場!
ハリポタでの登場シーンはほんの一瞬だけど、美しさで印象を残したジェイミー君^^
ティムバートン監督の「スウィーニー・トッド」では、ハリポタのスネイプ先生役のアラン・リックマン、ピーター・ペテグリュー役のティモシー・スポール、ベラトリクス役のヘレナ・ボナム=カーターと共演しました。コスチュームものがよく似合う…^^
ダンブルドア:最強の魔法戦士/防衛術の先生
アルバス・ダンブルドア(演:ジュード・ロウ/吹替:森川智之)
本名は、アルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドア!!名前、長い!!おヒゲとメガネでおなじみのダンブルドア校長の若い頃。闇の魔術に対する防衛術の教授だったころが描かれます。
茶色い髪とヒゲ、スリーピースのツイードのスーツ姿のダンブルドア!!イイ!!
ジュード・ロウが配役されて、特にすばらしいと感じたのは、ダンブルドア教授の「茶目っ気」がちゃんと表現されている点…。
ダンブルドアは、強くて、なんでも知っていて、秘密主義で、目的のためには手段を選ばない冷徹なマキャベリスト…だけど!
思い出してください。趣味はボウリングで、甘いお菓子が大好きな、おじーちゃんでもあるのですよ♡
ハリポタ2作目まで出演して亡くなってしまいましたが、リチャード・ハリスの雰囲気が「立派だけどユーモラスでお茶目なダンブルドア」って感じ!3作目以降のマイケル・ガンボンは、威厳・気品・強さが前面に感じる…
ファンタビ2にはなつかしのホグワーツが登場して、ダンブルドア教授による授業風景も。
古いたんすのなかからボガート(一番恐れているものに変身する、まね妖怪)登場!
ほかにも「火消しライター」や、「みぞの鏡」といった、ダンブルドアといえば!なアイテムも登場して、うれしくなりましたっ^^
ファンタスティックビースト2の評価・批評は?
アメリカの老舗映画批評サイト、RottenTomatoesでの評価(点数)は38%とかなり低いです。批評家からのコメントでも「説明的」「複雑でわかりにくい」「ハリポタの世界を知っている人なら誰でも書けそう」といった辛口評価が。。。
日本のYahoo!映画では⭐︎3.4(5点満点)と、それほど低くなく。レビューは「わかりにくい」「盛り込みすぎ」「感情移入できない」「ビーストはかわいいよね!」なんて声が多いです。
【ネタバレ】ファンタスティックビースト2でガッカリしたところ
「魔法使いの旅」に続いて邦題が薄っぺらく子どもじみていませんか
ファンタビ2である本作は「Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald」(直訳すると、グリンデルバルドの犯罪)。
邦題だと「黒い魔法使いの誕生」に…ダークな作品に似合わない、子どもじみた雰囲気で、なんだかなあって感じがします。
配給側としては、タイトルに「ハリーポッター」がつかないこともあり、わかりやす〜く「魔法使い」を入れて、ファミリー層が見にきてくれやすい題にする必要があったのだとは思いますがっ。^^
ちなみに前作は、原題「Fantastic Beasts and Where to Find Them(幻の生物とその生息地)」を邦題「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」に。たしかにイギリスから旅するけれども。作品の内容とほぼ関係のない邦題に。
「Where to Find Them」だと生息地でもあり、あの魔法のトランク内の世界、という意味合いにもとれるのですよね。そこをうまく日本語にできたら、ニュアンスが深まったかもしれませぬ。。
魔法生物の活躍が減っていませんか
1作目では「ファンタスティック・ビースト」というだけあって、いろんな魔法生物の姿や特性に驚かされたし、活躍がいっぱいみられました!
2作目…魔法生物、金属大好きなニフラーはいい仕事するけど、ボウトラックル(ピケット)やケルピーは…マスコット?
新しく登場したのは中国の巨大なネコちゃん妖怪「ズーウー」。仲間にくわわり、ピンチの時に大暴れ!して大変助かっちゃうのですが…
『脱出不可能と思われる、敵の陣地内で大ピンチ!巨大生物にまたがって大暴れして、破壊&脱出!やったあー♪』
あれ?それって、見たことあるよ…死の秘宝のグリンゴッツ脱出劇?
巨大無敵生物でガオーー!!うん、便利な展開♡ いいけど、いいですけれども…何度もつかちゃうのは、どうなの??
情報量が多い。キャラに感情移入できない。
一応、今回の大きな筋として「オブスキュラス事件の核となった若者クリーデンスは一体、どこの何者」っていうのを追う流れがあります。
・孤児で養子として育てられたクリーデンスは出自を知りたくてパリへ
(養子縁組の書類の情報を辿っていったけど、パリで会えたのは家族ではなくアメリカへ連れて行っただけの使用人)
・『クリーデンスの正体はレストレンジ家の男児(リタの弟)では?』という巷のうわさ
(※ここで「レストレンジだったらどうなの?何がどうなるの?」という疑問がわいた…)
・グリンデルバルドもクリーデンスを狙っている
・謎のアフリカ系魔法使い、ユスフ・カーマもクリーデンスを追っている
・予言がどーたらこーたら
・もしクリーデンスに兄弟がいれば、その愛でオブスキュラスの脅威がなくなる
・ニュート&ティナもクリーデンスの正体を探るためフランス魔法省へ潜入
・じつは書類はレストレンジ家の墓にありますってことで墓地集合
・ユスフ・カーマが「こいつこそ母のカタキみたいなものなので殺します」と告白
・リタ・レストレンジが「実はこの人弟じゃないのよ」と告白
・最終的にグリンデルバルドから「お前は実はアウレリウス・ダンブルドアだったのだ〜」と告白
「あーで、こーで、こーなのよ」ってセリフでの説明が多すぎ!! ほとんどが登場人物の言葉で語られるので、頭の中がいそがしい!
この合間に、ニュートとティナ、クイニーとジェイコブ、ダンブルドアとグリンデルバルドの関係も描かれるので、ああいそがしい。次々しゃべる、次々うごくキャラクターたち。だけど、そこに感情移入できるエピソードがない…。
新キャラで登場するテセウス・スキャマンダーさんなんて、主人公の家族なのに「魔法省ではたらくハグ好きの兄。リタと婚約」っていう薄〜〜い情報しか伝わってこなくて、空気。
「この人空気すぎるから、てきとーなところで死ぬんかいな」と思ってしまったほど^^
物語の中心になっていたリタ・レストレンジも「秘密の過去を抱えた暗い女」ってだけで、消えてしまった気がします…
ハリーポッターシリーズは違いましたよね。ロンの兄弟たっくさんいるのに、全員が個性的に描かれてた。学校の生徒たちも、先生だって、みんな忘れられないくらい印象に残っています。
ファンタビ1作目でも、ジェイコブ、クイニー、ニュート、ティナ、もう少し丁寧に描かれてたけどなー。残念に思います。
「魔法の世界」をもっと見せて欲しい!
ファンタビ1作目ラスト、ジェイコブの思い出を消し去ってしまう、美しい雨のシーン。
ハリポタシリーズの、夜のロンドンを暴走するナイトバスや、ヒッポグリフの飛行シーン。食事が宙から現れたり、手紙がしゃべったり…夜空に打ち上がる闇の印、カラフルな魔法グッズのお店などなど
これこそ魔法の世界!っていう、記憶に焼きつくシーンが、これまでの作品には数え切れないほどありました。
ファンタビ2には、そういう「わあああ〜魔法だ〜〜!」ってわくわくするようなビジュアル、演出、少なかったなあ…サーカスの描写ぐらいでしょうか。四次元ポケット風スーツケースの中身は楽しいけど、1作目でも見たし、ハリポタシリーズでも似たような魔法が登場するし、新鮮味はありませぬ。
背景も、ニューヨーク、ロンドン、パリって3都が描かれるものの、どこもかしこも灰色の街…主に灰色の街並み、または役所の建物内で物語がすすんでいく感じです。大人向けのダークな物語だから、それでいいのかなー。
たとえば「ポリジュース薬(変身薬)」が登場するシーン。ハグ好きの兄に変身してフランス魔法省に潜入するニュート君ですが、わりとあっけなく薬の効果が切れて、身分がバレてしまいます。お兄さんの姿のままトラブルに巻き込まれたり(たとえば婚約者のリタと出くわしたり)、なんてこともなく。
でもね、シリーズでこれまで登場したポリジュース薬のシーンを思い出してみましょう!
・クラッブ&ゴイルに化けたロンとハリーが、ドラコにバレる直前で逃げ出したり…
・マッド・アイ・ムーディー先生だと信じていたら、実は違った…という恐怖とドキドキ。
・ハリーを逃がすために、不死鳥の騎士団メンバーみんながいっせいに変身して着替える面白シーン。
・おっさんに変身したロンが、おっさんの奥さんにキスされたり。
魔法が作り出した現象によるドキドキや事件や笑いがあったから、魔法アイテムの魅力も物語の面白さも深まりました。
【ネタバレ】ファンタスティックビースト2のココがよかった
ハリポタのあのキャラ、あのアイテムや設定が登場
・ハリポタでおなじみの「みぞの鏡」が登場する!
・ダンブルドアの授業で使われる、ボガートのたんすもそのまま!
・ホグワーツの暴れ柳も登場!
・若いマクゴナガル先生がカメオ出演!
・ニコラス・フラメル自宅の棚に、さりげなく「賢者の石」が置かれている!
・学生時代のニュート君が、瓶のなかでグリンデロー(水魔)の幼生を飼育していて、しかも「炎のゴブレット」の時のビジュアルそのまま!
・グリンデルバルドの手下の名前がロジエールだったりキャロウだったり、後に死喰い人が生まれる闇の家柄!
こうしたハリポタがらみの小ネタが満載で、オタクは歓喜しました^^ もっと見たいぞ!
J・K・ローリングの暴走も含めて、楽しみ
ガッカリポイントであげた「情報量&説明が多い」「感情移入できない」「魔法世界の描写が…」という点、そうなった原因は、本来は作家で脚本家ではないJ・K・ローリングが脚本を担当したせいじゃないの?って思いますし、そうした批判の声も多いです。
小説ではなくてコレ、映画なので、映画として楽しめるかたちになっているのがベスト。
だけれども。ハリポタ世界の生みの親であるJ・K・Rおばさんのやりたいように書いて形になったのが本作。
映画としての仕上がりには文句を言いつつも、シリーズのファンとしては、新たに創造された物語を「そう来るかー!!」って喜んで受け取ってもいるのです…^^
J・K・Rおばさん、世界で5億冊売れたシリーズの原作者ですので、だれも文句言えなかったんでしょう…これからもやりたい放題の世界を作っていくのかな!そこは楽しみなのです。
やりたい放題といえば。ハリポタでも本作でも「家系、血のつながり」「出自による差別」といった、ツラくなるテーマがしょっちゅう登場します。
純血以外を下等と見なす純血主義者がいて、ケンタウロス、狼人間など人権がない種族もいます。屋敷しもべのように、差別される奴隷の立場に安住する様子を描いたり。
ヴォルデモート卿の母親は純血主義で血族結婚を繰り返した家に生まれ、虐待されて育った女の子。生まれつき斜視です。その兄も精神発達遅滞があったり粗暴だったりします。
ダンブルドアの妹は、子どもの時に暴行を受けたことが原因で、精神不安定になり魔力が暴走するようになりました。父は投獄され、母は死んでしまいました。
ハリポタの最後の戦いでは、登場人物がたくさん死にました。死ななくても。。。みたいな低学年の生徒まで。
ファンタビ2ではなんと、赤ちゃんや幼児が死にました。殺されました。そうした冷酷さを描く必要があったから…と思うけど、ローリング、やっちゃったよ…
J・K・Rおばさんはエグいテーマが好きなのです。(ぜんぜん子ども向けに書くつもりなんてないのです)人間のエグさを描くことで、伝えたいことがあるのです。
世界有数の作家になったいまだからこそ、楽しい魔法の世界だけじゃない、伝えたいメッセージがあるのだと思います。そこに今後も期待しています。
まとめ「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」は面白い?つまらない?
「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」は面白い?つまらない?
ファンタビ2わたし個人の感想^^まとめ
・ハリポタ読者以外はついてこれなさそう
・情報が盛り込まれすぎて、理解するのが大変
・人物の描写が雑で感情移入できない
・映像はダイナミックでキレイだよ
・ハリポタキャラやアイテムの登場がうれしい
・ダンブルドアがかっこいい♡
・なんだかんだでハリポタだから好き
オタクからは以上です!^^
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