ディズニー/ピクサーによる大人気「トイ・ストーリー」シリーズ第4弾!トイ・ストーリー4を観ました!
前作トイストーリー3で、慣れ親しんだ場所を離れ、新たな世界へ飛び出したウッディや仲間達。新キャラクターもたくさん登場するトイストーリー4は、どんな冒険物語?
アメリカでは2019年6月に公開され、高評価を得、第92回アカデミー賞では長編アニメーション映画賞を受賞!
この記事では、トイ・ストーリーシリーズ最新作、「トイストーリー4」ネタバレ感想・考察をまとめました。
私の感想を一言で言うと「夢と挫折」「生きる意味」「生き方の選択」など、かなり大人なテーマが描かれて、しみじみと感動。いい映画でした。
トイ・ストーリーシリーズ、1・2・3・4は、動画配信サービスDisney+ (ディズニープラス)
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本ページの情報は2021年12月時点のものです。 最新の配信状況は各動画配信サービスサイトにてご確認ください。
トイ・ストーリー4作品概要・あらすじ
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— Toy Story 4 (@toystory) 2019年6月14日
トイストーリー4の制作者・キャストなど作品概要、あらすじです♪
トイストーリー4:作品概要
トイ・ストーリー4/Toy Story 4(2019年アメリカ)
監督:ジョシュ・クーリー
製作:ジョナス・リヴェラ
製作:マーク・ニールセン
脚本:ステファニー・フォルソム
脚本・製作総指揮:アンドリュー・スタントン
製作総指揮:ピート・ドクター
音楽:ランディ・ニューマン
エフェクト・テクニカル・ディレクター:成田裕明
アニメーター:原島朋幸
キャラクター・テーラリング・アーティスト:小西園子
キャスト
トム・ハンクス/ティム・アレン
アニー・ポッツ/トニー・ヘイル
エステル・ハリス/キヌア・リーブス
アリー・マキ/クリスティナ・ヘンドリックス
日本語吹替キャスト
唐沢寿明/所ジョージ/戸田恵子
竜星涼/松金よね子/森川智之
竹内順子/新木優子
ネタバレ無し:トイストーリー4:あらすじ
This weekend, go to infinity and beyond! #ToyStory4 is now playing. 🎨: @thedarkinker pic.twitter.com/XFMImg83HX
— Toy Story 4 (@toystory) July 12, 2019
フルCGでアニメ映画の歴史を変えた「トイ・ストーリー」シリーズ第4弾。全世界が感動で涙した「トイ・ストーリー3」のその後を描く。
新たな持ち主ボニーの元へと渡ったウッディたちは、楽しい毎日を過ごしていた。ある日、ボニーは保育園で手作りのおもちゃフォーキーを作る。ボニーのお気に入りのおもちゃとなっていたフォーキーだったが、自分をゴミだと思い込み逃げ出してしまう。フォーキーを連れ戻すために冒険に出たウッディは、愛されたことのないおもちゃたちと出会い、また長年離れ離れとなっていた人形ボー・ピープと再会を果たす。驚きの結末を秘めた、ウッディの冒険の最終章。
トイ・ストーリー4予告編はこちら
ボニーの元で暮らすウッディたちが手作りおもちゃ「フォーキー」と出会い、始まる新たな冒険。トイストーリー4の予告編はこちら。
トイ・ストーリー4(キャラクター)・キャスト・日本語吹替
トイ・ストーリー4に登場する新キャラクターやおなじみの仲間たち、キャスト・日本語吹替キャストについてまとめました。
ウッディ(トム・ハンクス/吹替:唐沢寿明)
Tom Hanks says it was ‘terrible’ parting with ‘Toy Story’ character Woody https://t.co/BWLlGYLqrU pic.twitter.com/UHwfWz7ID0
— Page Six (@PageSix) 2019年6月30日
トム・ハンクス
主な出演作
・フォレスト・ガンプ
・アポロ13
・キャスト・アウェイ
・ザ・サークル
・インフェルノ
・ブリッジ・オブ・スパイ
・ウォルト・ディズニーの約束
バズ・ライトイヤー(ティム・アレン/吹替:所ジョージ)
Getting ready for the 4th. Please be responsible & safe. #safetyfirst #buzzlightyear #toystory #toystory4 #Disney #fourthofJuly pic.twitter.com/aQC9tvF1uY
— Tim Allen (@ofctimallen) 2019年7月3日
ティム・アレン
主な出演作
・ギャラクシー・クエスト
・サンタクローズシリーズ
・エル・カミーノ・クリスマス
・ディズニーネイチャー/チンパンジー 愛すべき大家族
・レッドベルト 傷だらけのファイター
・団塊ボーイズ
ボー・ピープ(アニー・ポッツ/吹替:戸田恵子)
#ToyStory4 voice actress Annie Potts says she “never” expected Bo Peep’s new independent nature when she first joined the franchise 20 years ago https://t.co/DlHX86cxk1 pic.twitter.com/f54Foi7dv1
— Variety (@Variety) 2019年6月22日
アニー・ポッツ
主な出演作
・ゴーストバスターズ
・ラストショー2
・ジョン・キャンディの迷探偵ハリーにまかせろ?!
・プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角
フォーキー(トニー・ヘイル/吹替:竜星涼)
#ToyStory4: Tony Hale (@MrTonyHale) on the joys of voicing a plastic spork named Forky https://t.co/eJXpxIdBCH pic.twitter.com/15Y266OBv6
— Variety (@Variety) 2019年6月18日
トニー・ヘイル
主な出演作
・ニンジャバットマン
・アングリーバード
・エージェント・ウルトラ
・デンジャラス・バディ
・15時17分、パリ行き
・Veep/ヴィープ(ドラマ)
ミセス・ポテトヘッド(エステル・ハリス/吹替:松金よね子)
No cometeré la indiscreción de decirles cuántos, pero hoy cumple años Estelle Harris, la voz de la Señora Cara de Papa 😀😀😀#Disney #STO pic.twitter.com/mxThlqiAZ8
— Soy Todo Orejas °o° (@SoyTodoOrejas1) 2017年4月13日
エステル・ハリス
主な出演作
・となりのサインフェルド(ドラマ)
・ダークホース~リア獣エイブの恋~
・チャーリー・シーンのMr.Good Advice
・クレアの恋愛狂奏曲
・TVショウ/夢と野望の間で
デューク・カブーン(キヌア・リーブス/吹替:森川智之)
Meet Keanu Reeves’ #ToyStory4 character, Duke Caboom, a motorcycle-riding ‘70s action figure. https://t.co/k5PM5MtsS7 pic.twitter.com/owFoCDa92r
— Entertainment Weekly (@EW) 2019年3月24日
キアヌ・リーブス
主な出演作
・ビルとテッドの大冒険
・マトリックスシリーズ
・おとなの恋は、まわり道
・スキャナー・ダークリー
・心のカルテ
・マッドタウン
・ネオン・デーモン
ギグル・マクディンプルズ(アリー・マキ/吹替:竹内順子)
Here’s Giggle McDimples. Aka @allymaki #toystory4 #portrait #pixar #gigglemcdimples pic.twitter.com/oZAUY8LEN1
— Phil Shoebottom (@philshoebottom) 2019年4月6日
アリー・マキ
主な出演作
・NYボンビー・ガール (シーズン3)
・ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則 (シーズン3)
ギャビー・ギャビー(クリスティーナ・ヘンドリックス/吹替:新木優子)
I love Gabby Gabby so much pic.twitter.com/sYuu1Mhd8l
— ᴀᴢʜɪᴍ (@azhimenteur) 2019年7月2日
クリスティーナ・ヘンドリックス
主な出演作
・マッドメン(ドラマ)
・ストレンジャーズ 地獄からの訪問者
・ポッターズビルの奇跡
・ネオン・デーモン
・ダーク・プレイス
ネタバレ有/考察&感想トイ・ストーリー4賛否両論。ここが良かった!気になった!
ここからトイ・ストーリー4のネタバレを含みます
おもちゃの持ち主アンディの元を離れたウッディと仲間の、その後の冒険を描いた「トイ・ストーリー4」。
「完璧なフィナーレ」と絶賛されたトイストーリー3の意外な続編、ということもあってか、評価は賛否両論で分かれています!
トイ・ストーリー4を観て、ここが面白かった!こが気になった!ネタバレ感想と考察です。
フォーキーの哲学的問い。僕はゴミだ!どうしてゴミとして捨てられる人生じゃいけないの?
Just announced at #D23Expo, Forky Asks A Question, a collection of shorts from @Pixar, only on Disney+. Start streaming November 12. #DisneyPlus pic.twitter.com/dkw0sp8jOg
— Toy Story 4 (@toystory) August 23, 2019
予告編から「僕はゴミだ〜!」と無邪気に叫んだ、衝撃のキャラクター、フォーキー。
先割れスプーンとして生まれたのだから、役目が済んだら僕はゴミ箱へ行くんだ!の人生。本人もそこに疑問は1ミリもないのに、うっかり「先割れスプーン」ではなく「手作りおもちゃ」としての人生を歩き始めてしまいます。
一方で、トイストーリー3で、ゴミ処分場から決死の生還を果たしたウッディや仲間たち…
ゴミ箱行きを当たり前に受け入れている、フォーキーの存在が波紋を投げかける!
我 先割れスプーンだと思う
ゆえに我ゴミである
ゴミになる運命に生まれたものは、間違いなくゴミなのか?
おもちゃとゴミの違いって、なんなんだ?
哲学的な問いを投げかけてくれる、新キャラでした。フォークのくせに!(笑)
自分をゴミだと思えばゴミの人生を送ることになり、自分が誰かの大切な人だと気づけば、そこに意味が見出され、大切な人生が始まるのかもしれない。もしかしたらね。
そして自分をゴミか、尊い自分自身かを決定するのは、自分自身しかいないのです。自分に役割や使命を与えるのも、限界を決めるのも自分自身だよ。そんなメッセージを感じました。
ボー・ピープはキャラ改悪でポリコレ?ウッディとは恋愛関係?
On behalf of the Toy Story 4 crew, THANK YOU for all the Toy Story love. I’ve read all your texts and tweets. It’s wonderfully overwhelming. Thank you!
*Combat Carl high five!* pic.twitter.com/sWdkJxc7Os— Josh Cooley (@CooleyUrFaceOff) June 25, 2019
かつてウッディの仲間の一人だった、陶器人形のボー・ピープも「前とは違うキャラクターになってしまった」と賛否両論の議論の的になっています。
トイ・ストーリー4冒頭では、ボー・ピープがアンディの家を去った経緯が描かれました。
流浪の末、アンティークショップへたどり着き「待っているだけの人生」をやめて、自力で人生を切り拓いたボー・ピープ。
ウッディと再会した時には、自分の力でたくましく生きる、強い女性に変貌していました。
毎度おなじみ!自立した、強い女性像!
アナ雪も、アラジン実写も、シュガーラッシュ2もそうだったけど、自立した強い女性像は、もはや「描かなければいけない」ものになったのかな。個人的には、世の中の流れ的に自然なことだと思いますけども。
それはさておき、自立した強い女性ボー・ピープは、キャラ改悪なのか?
杖を巧みに使ったアクション、フォーキー救出作戦で見せるリーダーシップは、爽快!
“持ち主のいないおもちゃ”となった彼女の生き方を、ひとつの選択肢としてウッディに見せることはするけど、ウッディの生き方を否定はせず、彼自身の選択を見守るんですよね。
強さの裏に仲間を思う愛情深さと、思慮深さがあるオトナの女性。今回のボー・ピープはそんなかっこいいキャラクターでした。
ボー・ピープは、トイストーリー1・2でも何かとウッディを気にかけ、ふたりは相思相愛のように見えました。でもはっきり恋愛として描かれることはなく「友達以上恋人未満」。
トイ・ストーリー4で再会した二人だけど、今回もそこまで恋愛物語にはならないんですよね!淡い!そこがいい。
最終的にウッディが選んだのはボーと一緒の道だったけど、それはボーが恋人だからじゃなく、ウッディ自身が選んだ生き方だからと思います。
デューク・カブーン(声:キアヌ・リーブス)の挑戦。トラウマも理想像も超えて飛べ!
E esse easter-egg, quem pegou? O Duke Caboon já apareceu como um brinquedo do Zezé em #OsIncriveis2 😱
A #TeoriaPixar é de deixar todo mundo com a cabeça a mil, né? pic.twitter.com/T9oJ73PkJP— Cinépolis Brasil (@cinepolisbrasil) June 24, 2019
マトリックスシリーズなどでおなじみの、キアヌ・リーブスが声優としてトイ・ストーリーに初登場!
↑特別動画では、キアヌが演じる“デューク・カブーン”のコミカルな1シーンを観ることができます。
キアヌ・リーブスが演じるのは、カナダ出身のスタントマンでバイクにまたがったおもちゃ“デューク・カブーン”。ヒゲとヘルメット、バイカーっぽいコスチュームがダンディなおもしろキャラクター!
デューク・カブーンは、脚色された派手なおもちゃCMで売り出され、CMと同じスタントを再現なかったことで持ち主の子どもに飽きられてしまった・・・という悲しい過去の持ち主でした。
トラウマを抱えながらも、得意のスタントでボー・ピープやウッディたちに協力します。最初のジャンプはトラウマに勝てず失敗してしまうけど、二度目のチャンスでは、男を見せる!!
CMという理想像の、もう一人の自分を超える。痛ましい過去を超える男気ジャンプでした。かっこよかったね!
イエス・アイ・キャナダ!!
ギャビーギャビーの悲しみ。不完全な自分と、求めても得られない愛への執着。
Ella es sin duda, el mejor personaje de #ToysStory4 #gabbygabby
QUE BUENA MOVIE 😭 pic.twitter.com/v0N9idvTqn
— Conty Sunsin (@iwanttobeagoat) June 24, 2019
わたし、ギャビー・ギャビーがとてもお気に入りです。なんて味わい深い人物像でしょう。
子どもと遊ぶおもちゃとして作られ、子どもに語りかけるための「ボイスボックス(おしゃべり機能)」を持ちながらも
ボイスボックスは出荷時から故障していて、ギャビー・ギャビーは一度も子どもと遊んだことがないまま、アンティーク・ショップに飾られています。
本来の役割を果たせないまま、子どもと遊ぶこと、愛されることを渇望するギャビー・ギャビー。
自分が手に取ってもらえないのは、愛されないのは、自分が不完全なせい。
完璧なわたしに変われたら、きっと愛してもらえるはず。
だから、あんたのボイスボックスをちょうだいよね!それさえあれば、私は完璧になれる…愛される…とウッディに迫りました。
ウッディを暴力的に追い詰め、懐柔してボイスボックスをもらったギャビー・ギャビー。これで子どもに遊んでもらえる!と舞い上がり、アンティーク・ショップのオーナーの孫娘ハーモニーちゃんの前に進みでるけど
現実は厳しかった…ずっと焦がれ続けたハーモニーちゃんから「要らない」と拒絶されてしまいます。めっちゃ悲しい。でもね、子どもってそんなもんだわ。
これって、現実の人生でもよくあることですね。
「痩せたら彼に振り向いてもらえるはず」
「勉強をがんばれば、親に認めてもらえるはず」
足りないものを集めて、空いた穴を埋めて、幸せになろうとしてしまうこと。
ところが、本当の愛は条件つきではなかったりするし、夢が実現しないこともある。求めてたとおりの愛が得られないこともある。
そう、そういうことは、あるんだよ・・・・
ビターな大人向けエピソードが胸にしみましたよっ!
ギャビーギャビーの旅立ち。求めた形の愛をもらえなかったとしても、無限の彼方へ広がる世界が待っている
夢を砕かれて悲しむギャビー・ギャビーだったけど、ウッディたちと一緒に、アンティークショップを出る決断をしました。
外の世界で泣いている子どもに出会い、ギャビー・ギャビーは「あの子の元へ行けないだろうか」と迷います。
「それがおもちゃの役目だよ」と背中を押したのは、さっきまで敵同士だったのに、いまはわかり合って仲間になれた、おもちゃたち。
仲間の助けもあって、ギャビー・ギャビーは生まれて初めて子どもを笑顔にして、子どもに抱きしめられることができました。
愛を夢見て、渇望しながらも、アンティークショップの戸棚のなかでずっと待っているだけだったギャビー・ギャビー。でも勇気を出して行動したから、違う人生が開けたんです。
たとえ求めていたとおりの愛は手に入らなくても、それで道が閉ざされたわけじゃない。
勇気を出して一歩踏み出せば、誰かが優しい手を差し伸べてくれるし、世界は無限の彼方まで広がっている。
うまくいかなくても、また勇気を出してやってみればいい。アンティーク・ショップの名前は「セカンド・チャンス」でした。まさにそんな物語。
残念ポイント:アクションは「雑だな…」と感じる展開もあった
これはあちこちで言われているけど・・・展開が雑で、気になる部分があるっちゃある!
トイストーリーでは「おもちゃは動いているところを人間に見られちゃダメ」というルールがあり、いかに人間にバレずに行動するか?というのが最重要。これまでのシリーズで、そこがハラハラドキドキの展開になっていましたが
今回はほんと「ルール無用の大暴れ」しすぎ!おもちゃたち!
人前で堂々と乳母車を動かして、アンティークショップから遊園地へ、を走ってしまうし
バズは自前の声で喋って、人間にほぼ「指示出し」しちゃうし。また車の運転に干渉。
「いかに人間に知られずに動くか」というシンプルなルールを守るための、想像もできないような工夫、知恵をしぼった驚きの展開!っていうのも、トイストーリーシリーズの大きな楽しみだったと思う。
なんだかこれまで積み上げてきたものを壊す「ルール違反」が次々登場してしまう…戸惑いました。
日本でだけ酷評!賛否両論、衝撃の結末
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— Toy Story 4 (@toystory) June 17, 2019
評価が賛否両論で分かれた、トイ・ストーリー4。
「ダメ」評価を見ると、これまでのシリーズでは描かれなかった、おもちゃたちの新しい生き方や、ウッディが選んだ結末を「受け入れられない」と感じた人が多かったみたい。
トイ・ストーリー3はシリーズの最後として完璧な結末を迎えました。大学生になったアンディの元を離れたウッディたちおもちゃは、新しい持ち主のもとへ。
3までは、子どもとおもちゃの「心の絆」を描いてきたシリーズだったのに、4では「子どもと一緒に生きる以外の道もある」と、これまでになかった価値観が提示されます。
シリーズに親しんで育った人にとっては、違和感があるだろうし、なによりウッディがバズや仲間たちと離れてしまうなんて!残念だし悲しいですよね。
ネットのレビューを見ていると、他国と比べて、日本でだけ低評価が多い。「無理やり強い女を出さなくてもいい」「大好きだった作品世界が変わってしまった」「仲間を裏切るなんて!」みたいな。
逆に、「長く務めた役割を卒業して、新しい人生を選ぶ」という結末に、深いメッセージを感じた人も。
1作目では、新しいおもちゃとナンバーワンの座を競うような、幼稚な面もあったウッディが、冒険や別れを経験して成長し・・・
これまでの環境を離れて違う生き方を選ぶことは、もちろん怖かっただろうけど、勇気を出して(自分の心の声を聞いて)新しい世界を選んだんです。
仲間もそれを受け入れて、寂しさも引き受けて、送り出しました。おもちゃ全員、精神的にオトナだなあ。
私は個人的には、これは「寂しくはあるけど、喜ばしい結末」だと感じたんだけど、どうでしょうか?
何を大切にするか、何が幸せか、どう生きるかはあなた自身が選んでいい。役割に囚われなくてもいい。役割や今いる場所を大切にしてもいい。どちらの選択もOK。
そこに気づく、成長の物語かなと感じました。
本当の意味で過去にさよならをした、ウッディの旅立ち
Time 4 an adventure to infinity and beyond. Don’t miss the film critics and audiences can’t get enough of. See #ToyStory4 in theaters today! pic.twitter.com/nfbARL9HJb
— Toy Story 4 (@toystory) June 29, 2019
トイストーリー3でウッディは、持ち主アンディの元を離れたけど、心のそこではアンディをずっと想っています。
新しい持ち主、5歳のボニーは、もちろんアンディとは違いました。アンディよりもジェシーや他のおもちゃがお気に入り。
「アンディと約束したのに…ウッディを大切にしないボニーが憎い!許せん」という批判も多いですが
子どもって目の前のことしか見てないし、「今」しか生きていません。だから、無邪気で、ときどき残酷で、過去の約束に縛られたりしない。それが子どもです。
だからこそ、アンディとウッディの絆は尊かった。
アンディとウッディの間にあったのと同じ絆は、たぶん、どの子どもとの間にも、もう生まれないでしょう。
アンディとウッディの関係は特別でした。
アンディと別れ、ボニーには飽きられ(涙)、ボニーが大切にしている「フォーキー」を守ることに「俺にはこれしかないんだ」としがみついたウッディ。
葛藤の末、過去と役割にとらわれていた自分に気づいたウッディは、音声の部品をギャビーギャビーに渡し、保安官バッジをジェシーに譲りました。
するとウッディはもう、レアものおもちゃでもなければ、みんなのリーダーでもありません。
過去を脱ぎ捨てて、ウッディはやっと「子どものためのおもちゃ」という役割を離れて「自分のための人生」を生きることに決めました。
ウッディにとっての「持ち主の子ども」は、後にも先にもアンディ一人きりだった。
トイストーリー4は本当の意味で、「ウッディとアンディの物語の終わりを描いた作品」だったんじゃないかと思っています。
父親がいないアンディにとって、ウッディは「父親替わりに息子を見守る立場」でもありましたよね。
3は「アンディの巣立ち」という別れで、今回の4はウッディが父親としての役割を手放す「本当の意味での子離れ」。親代わりではない、第二の人生のスタートを描いたんじゃないかな。
フォーキーとナイフィーの新しい人生「私、どうして生きているの?」
#ToyStory4 is “the funniest movie of the year.” See it in theaters this weekend! pic.twitter.com/cinDjmW03U
— Toy Story 4 (@toystory) July 6, 2019
最後に、ボニーの元で暮らすおもちゃたちの様子が描かれます。ウッディが過去にそうしたように、ジェシーがボニーを見守ってついていき、新しいおもちゃを連れて帰ってきました。
登場したのは、ボニーお手製のおもちゃ、ナイフでできた「ナイフィー」!!フォーキーにそっくりです。ナイフィーは女の子のようで、髪の毛やリボン付き。
まるでバービーとケンのように、運命の出会いを果たす二人。
むかしのフォーキーと同じように、自分を使い捨てのゴミだと信じているナイフィーがたずねます。
「私、どうして生きているの? “Why am I alive?”」
フォーキーはびみょーな笑顔で答えます。
「わかんない。 “I don’t know.”」
かつてゴミだったフォーキーは実存的危機を乗り越えて、いまはおもちゃとして生きています。
ところがフォーキーにも、なぜ自分がゴミからおもちゃとして生命を持ったかなんて、もちろんわかりません。ほかのおもちゃだってそんなことは知らない。
映画を見ている私たちも、よくわかっていないかもしれません。なぜ生きているのか。たぶん、偶然にこの世に生み出されたから、生きているんです。
人間も、おもちゃも(一緒にしてはいけないかもね)、愛や情熱や思いつき、クリエイティビティから偶然生み出される。そして生きる意味は生きながら自分で見出していく。フォーキーのように。
生きながら、ボニーのようにまた新しい生命を生み出していくかもしれない。トイストーリーシリーズだって、ピクサーのクリエイターが生み出す前は存在しなかったキャラ物語が、今はまるで生命があるみたいに人間の心の中に存在して、愛されています。
「私、どうして生きているの? “Why am I alive?”」
ね、わたしたちどうして生きているんでしょう?生きる意味や、創り出すことについて、深く考えさせられる問いでした。ナイフのくせにね!(笑)
トイ・ストーリーは4で完結?続編「トイ・ストーリー5」は制作されるの?
Check out these new posters inspired by #ToyStory4! The toys are back in theaters on June 21. 🎨: @tracieching, @markomanev pic.twitter.com/9SeicMWItY
— Toy Story 4 (@toystory) 2019年5月29日
トイストーリー4で、シリーズは終了?続編となる「トイストーリー5」はもう作られないの?気になりますよね!
Pixarによれば、「トイストーリー5を制作するかどうか」の議論はまだされていないとのことです。
トイ・ストーリー3が公開され、これでシリーズがキレイに終わっても良さそうな、みんな満足の内容でしたが、その後スピンオフ短編や4作目が作られました。
2019年現在、ウッディ役のトム・ハンクスが62歳、バズ・ライトイヤー役のティム・アレンが66歳なので、続編への出演を検討するかどうか?あまり先延ばしにならず、実現することを願います!
フォーキー主演、ボー・ピープ主演のスピンオフ作品が「Disney+(ディズニープラス)」で制作・配信中
🍴 Nouvelle série courte Pixar !
Fourchette que l’on découvrira dans #ToyStory4 sera au centre de Forky Asks A Question. pic.twitter.com/bC1r5Wh8o1— DisneyPlus News (@DPlusNews) 2019年4月11日
トイストーリー5の制作は未定ですが、トイストーリー4の新キャラクター、ボニーの手作りおもちゃ「フォーキー」主演のスピンオフ作品の制作が決定。
ディズニーの動画配信サービスDisney+ (ディズニープラス)
スピンオフ作品は“フォーキーのコレって何?(Forky Asks a Question )”というタイトルで全10話。
トイストーリー4で活躍する、ボー・ピープが主人公の短編作品も“ボー・ピープはどこに?(原題:Lamp Life)”というタイトルで制作&配信。トイストーリー2から4の間のボー・ピープの日々を描く短編です。
\人気のディズニー・ピクサーが見放題/
トイ・ストーリー4評価は?つまらない?面白い?
アメリカの老舗映画批評サイト、RottenTomatoesで
今日のところ、批評家からの評価(点数)は98%、ユーザーからは94%。みんな満足高評価!!
辛口評価は「クライマックスがなく退屈」「ボー・ピープのキャラが改悪された」
逆に高評価の感想は「不要な続編だと思っていたが、最高の作品になった」「笑えて、暖かく、愛に満ちている」「怖く、暖かく、危険で、ワイルド」こんな感じでした。
海外では絶賛評価ばっかりで、辛口評価がすごく少なくいので探すの大変!(笑)
ところが、日本のYahoo!映画のレビューでは、今日のところ5点中3.07点と、渋めの評価。
「1〜3までの物語がぶちこわし」「ファンとして受け入れられない」「トイストーリーでやらなくていい物語」「ボニーめ許せん」といった感じで、シリーズに強い思い入れがある人ほど、4の結末に違和感を持つ人が多いような。
私としては、たしかにこれまでのトイ・ストーリーとは違ったし、雑さが気になる部分があったけど
「夢と挫折とセカンド・チャンス」「生きる意味」「生き方の選択」「子離れ」などなど、描かれるテーマがいちいちグサグサと刺さって、いい映画観たわ!!という余韻に浸ることができました。
トイ・ストーリーシリーズ、1・2・3・4は、動画配信サービスDisney+ (ディズニープラス)
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